AIツール活用
AIっぽい文章の直し方|無料スキルyomiyasuの入れ方と使い方
SNSの投稿文、お客さまへのお礼メール、見積もりに添える一言。こうした文章の下書きを、ChatGPTやClaudeに任せている方は多いと思います。一人で事業をしていると、文章を書く時間はなかなか取れません。AIに頼めば数秒で形になるので、とても助かります。
ただ、AIが書いた文章には決まったクセがあります。「解像度が上がる」「地味に効く」「時間を溶かす」。こうした言い回しを、SNSで何度も見かけたことはないでしょうか。
読む人は、この言い回しに気づいた時点で「AIが書いた文章だ」と感じます。内容より先にその印象が残るので、せっかくの投稿やメールが最後まで読まれないこともあります。お客さまとのやり取りであれば、信頼にも関わります。
この記事では、AIっぽい文章の直し方を、無料のスキル「yomiyasu(よみやす)」を使って説明します。入れ方と頼み方、スキルを入れられないAIで使える依頼文、仕事での使いどころまでを順に紹介します。
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AIっぽい文章の直し方は「普段の言葉に戻す」こと

AIっぽい文章を直すときにやることは、決まった言い回しを普段の言葉に戻すことです。「時間を溶かしました」は「時間がかかりました」と書きます。「解像度が上がった」なら、何が分かったのかをそのまま書きます。
AIの文章でこうした言い回しが増えていることは、数字でも確かめられています。Qiitaの技術記事7万本を調べた調査では、「効く」という言葉を使った記事の割合が、AIが広まる前の2.0%から2026年には22.3%に増えていました。約11倍です(逆瀬川ちゃん|Qiitaの文章はAI以前と以後でどう変わったか)。
一つひとつは間違った日本語ではありません。ただ、同じ言い回しが繰り返し出てくると、読む人は書き手の顔を思い浮かべにくくなります。
これを毎回自分で直すのは手間がかかります。そこで役に立つのが、AIに直し方を覚えさせておくスキルです。
yomiyasuとは
yomiyasuは、AIが書いた文章のクセを直して、読みやすい日本語にするスキルです。大賀愛一郎さんが個人で作り、無料で公開しています(yomiyasu 公式ページ(GitHub))。作者による解説はZennの記事にまとまっています。
スキルとは、AIに覚えさせておく「仕事のやり方メモ」のようなものです。一度入れておけば、「この文章を読みやすくして」と頼むだけで、AIがyomiyasuのやり方で文章を直します。毎回長い指示を書く必要はありません。
yomiyasuは、主に次の3つの考え方で文章を直します。
- 「誰が、何を、どうした」をはっきりさせる
- あいまいな言い回しを、具体的な言葉に直す
- ムダな太字や箇条書き、絵文字を外す
スキル自体は無料ですが、ClaudeなどのAIの利用料金は別にかかります。また、yomiyasuは更新が続いているので、最新の内容は公式ページで確認してください。
yomiyasuの入れ方

入れ方は、使っているAIによって2通りあります。どちらか1つを選んでください。
ClaudeのアプリやWeb版を使っている場合
パソコンで進めるのがおすすめです。公式ページの案内にある「yomiyasu.zip」をダウンロードします。ダウンロードしたzipは、開かずにそのまま使います。
次に、Claudeの左のメニューから「カスタマイズ」を開きます。「スキル」の画面で、右上の「+追加」から「スキルをアップロード」を選び、yomiyasu.zipを選べば完了です。

注意したいのは、zipの種類です。GitHubのページにある緑色の「Code」ボタンからダウンロードしたzipは使えません。公式ページで案内されているyomiyasu.zipを使ってください。また、TeamプランやEnterpriseプランのアカウントでは、管理者が許可していないとスキルを追加できないことがあります(Claudeヘルプセンター|Using Skills in Claude)。
Claude Codeを使っている場合
Claude Codeなら、公式ページのリンクを貼って「スキルとして入れて」と頼むだけです。入れる前に何をするかを説明してもらい、入れ終わったら使える状態になったかを確かめてもらうと安心です。途中で許可を求められたら、内容を読んでから許可してください。
Claude Codeをまだ使っていない方は、Claude Codeの初期設定の記事もあわせて読んでみてください。CodexやCursorを使っている方は、公式ページの「インストール」に入れ方が載っています。
yomiyasuの使い方と、直した例
使い方は、直したい文章を貼って「この文章を読みやすくして」と頼むだけです。このとき「お客さまへのメールです」「SNSの投稿です」のように、誰に向けた文章かも書き添えてください。仕上がりが安定し、直したあとにはどこを変えたかの説明も付きます。
次の図は、AIっぽいSNS投稿をyomiyasuのルールに沿って書き直した例です。

直す前の文章には、「時間を溶かしました」「地味に効いてきた」という言い回しと、絵文字や太字の箇条書きが入っています。直したあとの文章では、「時間がかかりました」と普段の言葉に戻し、「私は、AIで下書きを作り、テンプレートを1つにまとめました」と、誰が何をしたかを書いています。

1つ目の「誰が、何をしたか」は、AIの文章で抜けやすい部分です。「地味に効いてきたのが、この2つ」という文は、誰が何をしたのかが書かれていません。直したあとの文では「私は」と主語を置き、やったことを動詞で書いています。
2つ目の言い回しは、読む人が意味を補わなければならない表現を減らすためのものです。「時間を溶かした」は比喩なので、読む人は「時間がかかった」と頭の中で置き換えて読んでいます。最初から普段の言葉で書けば、その手間がなくなります。
3つ目の装飾は、SNSの投稿で特に目立ちます。絵文字や太字の箇条書きが並ぶと、内容より先に見た目で「AIが作った投稿だ」と受け取られやすくなります。文章でつなげて書くと、書き手が自分の言葉で話している印象になります。
yomiyasuに付いている検査ツールで測ると、直す前の文章は75点、直したあとは100点でした。点数が高いほどAIっぽさが少ないことを示します。なお、AIの出力は毎回少しずつ変わるので、同じ文章を頼んでも結果は同じにはなりません。
頼むときに添えると安心な一言
お客さまへのメールを直すときは、「日付、金額、名前などの事実は変えないでください」と添えてください。読みやすさを優先した結果、細かい表現が変わることがあるためです。SNSの投稿なら、「経験や数字は元の文にあるものだけを使ってください」「ハッシュタグは最後にそのまま残してください」と書いておくと、意図しない書き足しを防げます。
スキルを入れられないAIを使っている場合
ChatGPTなど、スキルを入れられないAIでも、考え方だけなら取り入れられます。次のような依頼文を、文章と一緒に送ってください。これはyomiyasuの考え方をもとにAIBONNYでまとめたもので、yomiyasu本体とは別物です。
次の文章を、読みやすい自然な日本語に直してください。
・1文ごとに「誰が、何を、どうしたか」が分かるようにする
・「時間を溶かす」「地味に効く」のような言い回しは、普段使う言葉に直す
・絵文字、太字、必要のない箇条書きを外す
・元の文にない事実や数字は足さない
(ここに文章を貼る)
事業での活用例
yomiyasuは、文章を書く仕事なら業種を問わず使えます。ここでは、フリーランスや個人事業主の仕事に当てはめた例を3つ紹介します。
ライター・編集者
ライターの方は、構成案や下書きをAIで作ってから仕上げることが多いと思います。下書きをyomiyasuに通してから自分で手を入れると、言い回しの直しに使う時間を、取材内容の確認や構成の見直しに回せます。納品前に「AIっぽい言い回しが残っていないか」を確かめる用途にも使えます。
美容室・サロンなどの店舗
お店のSNSやブログは、更新を続けることが集客につながります。ただ、AIの下書きのまま投稿すると、どのお店の投稿も同じような文になりがちです。yomiyasuで決まった言い回しを外し、そのうえで自分の店ならではの情報を足すと、お客さまに伝わる投稿になります。
コンサル・コーチ
提案書に添えるメールや、セッション後のフォローの文面は、相手との信頼に直結します。AIで書いた文面をそのまま送ると、定型文のように受け取られることもあります。yomiyasuで「誰が、何をするのか」をはっきりさせてから送ると、次の行動が相手に伝わりやすくなります。
使うときの注意点
1つ目は、送る前に自分の目で確認することです。日付、金額、名前などの事実は、元の文と見比べてください。yomiyasuは読みやすさを整えるスキルなので、内容の正しさまでは保証しません。
2つ目は、ほかの日本語校正スキルとの組み合わせです。似たスキルを一緒に入れていると、指示がぶつかってうまく動かないことがあります。そのときは、似たスキルを一時的に外してください。
3つ目は、直したあとの文章に自分の言葉を足すことです。yomiyasuが外すのはAIのクセです。自分の経験やお客さまの声は、自分で書き足す必要があります。
まとめ
AIっぽい文章を直すときは、決まった言い回しを普段の言葉に戻し、「誰が、何を、どうした」をはっきりさせます。yomiyasuを入れておけば、「この文章を読みやすくして」と頼むだけでAIがこの作業をしてくれます。スキルを入れられないAIでも、依頼文に同じ考え方を書けば近い直し方ができます。
まずは、最近AIで書いたSNSの投稿かメールを1つ選んで、yomiyasuで直してみてください。直す前と後を見比べると、自分の文章に出やすいクセも分かります。
よくある質問
Q.yomiyasuは無料で使えますか?
A.yomiyasu自体は、作者が無料で公開しているスキルです。ただし、yomiyasuを動かすClaudeなどのAIの利用料金は別にかかります。
Q.ChatGPTでもyomiyasuは使えますか?
A.スキルを入れられないAIでは、yomiyasu本体は使えません。その場合は、「誰が何をしたかが分かるようにする」「決まった言い回しを普段の言葉に直す」などの考え方を依頼文に書いて、文章と一緒に送ってください。
Q.直した文章はそのまま送っても大丈夫ですか?
A.送る前に、日付、金額、名前などの事実を元の文と見比べてください。yomiyasuは読みやすさを整えるスキルで、内容の正しさまでは確かめません。
Q.スキルを入れたのにうまく動きません。
A.ほかの日本語校正スキルを一緒に入れていると、指示がぶつかることがあります。似たスキルを一時的に外して試してください。ClaudeのアプリやWeb版では、公式ページで案内されているyomiyasu.zipを使っているかも確認してください。


