AI画像生成

AIで塗り絵を作って販売する6ステップ|Codexでデジタル商品化

公開

自分の得意分野を、形のある商品にしてみたいと考えたことはないでしょうか。たとえば子ども向けの教室を開いている方なら、オリジナルの塗り絵や教材を作れたら便利です。ただ、絵を描いて、印刷用のデータに整えて、販売ページまで用意するとなると、本業の合間に進めるのは大変です。

海外では、AIで作った塗り絵をデジタル商品として販売する方法が話題になりました。PDFを買ってもらい、購入者が家で印刷して使う形の商品です。在庫も発送もいりません。

僕はAI企業研修とAIスクールを運営していて、こうしたAIを使った商品づくりの相談も受けています。今回は、OpenAIのCodexとGPT-6 Astraを使い、3〜5歳向けの動物の塗り絵を作って販売ページに登録するまでを、6つのステップで実際に進めました。

この記事では、そのときの手順と指示文、作業のたびに確認したポイントを紹介します。読み終えるころには、最初の1商品を公開するまでの流れがつかめるはずです。

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この記事のもとになったショート動画

AIで塗り絵を作って販売する6ステップの全体像

構成を考える、白黒の絵と表紙、カラー版、PDFにする、紹介動画、販売ページという6つのステップを並べた図
企画から公開までの6ステップです

最初に全体の流れを確認します。今回進めたのは、次の6ステップです。

  1. 参考商品を調べて、構成を考える
  2. 白黒の塗り絵とカラーの表紙を作る
  3. 同じ絵のカラー版を作る
  4. 余白付きのA4のPDFにする
  5. 白黒からカラーに切り替わる紹介動画を作る
  6. 商品名と説明文を整えて、販売ページに登録する

それぞれのステップで、Codexに短い指示文を渡して作業を進めます。AIに任せるのは、構成案づくり、画像の生成、PDFや動画への書き出しです。人が担当するのは、参考商品を選ぶことと、できあがったものを目で見て確認することです。

Animal Friends on a Happy Strollというタイトルで、きりんやぞう、くまなど10匹の動物が並ぶ塗り絵の表紙
今回作った塗り絵の表紙です

完成したのは、10ページの動物の塗り絵と、英語のタイトルが入った表紙でした。購入者に渡すのは、1ページずつのPDFが10件と、表紙を含めて1冊にまとめた11ページのPDFです。

ステップ1・2 構成を考えて白黒の絵を作る

参考商品を調べて構成を考える

最初に、Etsyなどの販売サイトで、すでに売れている塗り絵の商品を探します。見るのは販売実績とレビューです。購入者がどんな点を評価しているかが分かると、作る商品の方向性を決めやすくなります。

参考にする商品が決まったら、その画像をCodexに渡し、次のように伝えます。

線の太さや余白を参考に、3〜5歳向けの動物の塗り絵を10ページ。
オリジナルの構成と画像生成プロンプトを考えて。

参考画像から借りるのは、線の太さや余白の取り方といった「塗りやすさ」の目安だけにしてください。絵柄や場面は、オリジナルで作ります。

1ページ目のくまと丸い風船から5ページ目のぞうと花の鉢まで、ページごとの動物と小物を並べた構成表
10ページ構成のうち前半5ページです

構成を考えるときは、1ページにつき動物1匹、小物は1〜3個を目安にしました。描き込む物を少なくすると、塗る面を広く保てます。小さな子どもが塗ることを考えると、細かい部分が少ないほうが扱いやすくなります。

自分の商品に合わせて調整する

ここで紹介する指示文は、3〜5歳向けの動物の塗り絵を作ったときのものです。自分の商品を作るときは、対象年齢、モチーフ、ページ数の3つを書き換えて使ってください。たとえば対象年齢を上げるなら、小物を増やしたり、背景を描き込んだりする余地が生まれます。乗り物や植物、季節の行事など、モチーフを変えるだけでも別の商品になります。

書き換えるときは、指示文の中の条件同士が矛盾していないかも確認しましょう。「3〜5歳向け」と書きながら細かい模様を求めると、AIはどちらを優先すればよいか判断できません。対象年齢を先に決め、それに合う線の太さと描き込みの量をそろえて伝えるのがコツです。

白黒の塗り絵とカラーの表紙を作る

構成が決まったら、次は画像の生成に進みましょう。

Image 2.5で、構成どおりに白黒の画像を1枚ずつ生成して。
タイトル入りのカラー表紙も作って。

このとき、「A4縦、純白の背景、太く均一な黒線、閉じた大きな塗り面、広い余白」といった条件を追加で伝えると、塗り絵らしい画像にそろいます。今回の制作では、Codexに内蔵された画像生成を使いました。モデル名を指定できない環境では、「Image 2.5」の部分を、使える画像生成ツールに置き換えてください。

生成した画像は、1枚ずつ目で確認します。耳や足の形が崩れていないか、小物の線が途切れていないか、塗りにくいほど細かい部分がないかを見て、問題のあるページだけ作り直します。

ステップ3〜5 カラー版・PDF・紹介動画を作る

同じ絵のカラー版を作る

くまが風船を持った白黒の塗り絵と、同じ線と構図のまま色を付けたカラー版を左右に並べた比較
白黒版とカラー版を対にして作ります

次に、白黒の絵に色を付けたカラー版を作ります。カラー版は、販売ページの見本や紹介動画で「塗るとこうなる」と見せるために使います。白黒の1枚とカラーの1枚を対にして進めると、あとで紹介動画を作るときにも順番を管理しやすくなります。

線や構図を変えずに、10枚それぞれに色を付けて。

白黒の画像を1枚ずつ参照画像として渡し、余白は白いまま残すよう伝えてください。完成したら、白黒版と見比べてください。輪郭、目や口の位置、小物の位置がずれていると、見本として使ったときに購入者が混乱します。

余白付きのA4のPDFにする

画像がそろったら、印刷用のPDFに書き出します。

白黒画像を1枚ずつ、余白付きのA4・1ページのPDFで保存して。
表紙と10枚をまとめたPDFも作って。

書き出したら、1枚ごとのPDFが10件、表紙付きのまとめたPDFが11ページになっているかを確認します。実際にA4で印刷して、輪郭が紙の端で切れていないかも見ておきましょう。

紹介動画を作る

販売ページに載せる短い紹介動画も、Codexに作ってもらいます。

1枚目の白黒→カラー、2枚目の白黒→カラーの順で、
10枚分を1秒ごとに切り替える動画にして。MP4で書き出して。

白黒1秒とカラー1秒を10組並べるので、動画の長さは20秒になります。書き出した動画は再生して、順番が入れ替わっていないか、同じページが重複していないかを確かめてください。

紹介動画を用意するのは、購入する前に中身をイメージしてもらうためです。白黒からカラーへ切り替わる様子を見せると、塗り終えたときの仕上がりが伝わります。販売ページの画像だけでは伝わりにくい「どのくらい塗る面が広いか」も、動画なら一目で分かります。

ステップ6 商品ページを作って販売する

最後に、販売ページを作ります。今回は、デジタル商品を販売できるPayhipを使いました。

先に、購入者が受け取るファイルを確定させます。今回の例では、1枚ずつのPDF10件と、英語の表紙を含む11ページのPDFです。ファイルが決まったら、その内容に合わせて商品名と説明文を作ります。

この塗り絵セットの英語の商品名と説明文を考えて。
対象は3〜5歳。10枚のA4印刷用PDFと英語表紙付きのまとめPDFがあることを明記して。
デジタル商品で、紙の本は発送しない。

「紙の本は発送しない」と明記させるのは、購入者の誤解を防ぐためです。印刷された本が届くと思って購入されると、トラブルの原因になります。

Payhipでは、デジタル商品を追加し、PDF、表紙画像、商品名、説明文、価格を登録します。登録の手順は、Payhip公式ヘルプのデジタル商品の追加方法にまとまっています。紹介動画を載せる場合は、商品プレビューの案内に従って、YouTubeやVimeoの動画リンクを使います。

公開する前に、テスト購入の方法を参考に、自分で一度購入の流れを試してください。Payhipの公式ヘルプによると、購入者は決済後にダウンロードページへ進み、領収メールにもダウンロードリンクが届きます。この流れを自分の目で確認してから公開すると安心です。Payhipの画面や設定は更新されることがあるため、登録するときは公式ヘルプの最新の案内を見ながら進めてください。

個人事業主の仕事での活用例

この手順は、塗り絵を売ること以外にも応用できます。自分の事業にあてはめた使い方を3つ紹介します。

幼児教室・習い事の教室

子ども向けの教室を運営している方は、レッスンで配るオリジナル教材に使えます。教室で扱うテーマに合わせて動物や乗り物の塗り絵を作れば、市販品にはない教材になります。生徒さんの反応がよかったものを、家庭向けのデジタル商品として販売ページに載せる流れも作れます。

イラスト・デザインのフリーランス

イラストやデザインの仕事をしている方は、商品化の試作に使えます。構成案、表紙、PDF、紹介動画までをAIでそろえられるので、商品として形にするまでの時間を短くできます。AIが作った線画に自分で手を入れ、線を整えたり配色を決めたりすると、得意分野を活かした商品に仕上がります。

店舗・ネットショップの運営

お店を営んでいる方は、来店特典やノベルティに使えます。お店のキャラクターや扱っている商品をモチーフにした塗り絵を作り、PDFで配布したり、店頭で印刷して渡したりできます。紹介動画は、SNSでの告知にも流用できます。季節ごとにモチーフを変えて作れば、来店のきっかけづくりにもつながるでしょう。

公開前のチェックと注意点

ファイルの数、印刷の見え方、説明との一致、紹介動画、購入の流れという公開前に確認する5項目をまとめた表
公開前に確認する5つの項目です

公開する前に、上の5項目を確認してください。とくに大切なのは、商品説明と実際に渡すファイルが一致していることです。説明に書いたページ数やファイル形式と、ダウンロードされるファイルが違うと、購入者の信頼を失います。

ほかにも、注意しておきたい点がいくつかあります。

参考商品の扱いには気をつけてください。参考にするのは線の太さや余白の目安までにとどめ、絵柄や場面はオリジナルで作ります。他の人の商品に似せすぎると、トラブルにつながるおそれがあります。あわせて、使う画像生成ツールの利用規約で、生成した画像を販売に使えるかも確認しておきましょう。

また、動画で触れた売上の数字は個別の話題で、同じ結果になるとは限りません。最初から大きな成果を狙うより、まず1商品を公開し、閲覧数や反応を見ながら改善していくほうが現実的です。

こうしたアイデアは、試してもうまくいかないことが多いものです。それでも、AIを使えば作業の時間を大きく減らせるので、試せる回数を増やせます。

まとめ

AIで塗り絵を作って販売する流れは、構成、白黒の絵、カラー版、PDF、紹介動画、販売ページの6ステップに分けられます。各ステップでCodexに短い指示を渡せば、絵を描く技術がなくても商品の形まで進められるでしょう。人がやるべきことは、参考商品を選ぶことと、できあがったものを目で見て確かめることです。

今日の最初の一歩として、Etsyなどで気になる塗り絵の商品を1つ探し、レビューで評価されている点を書き出してみてください。そこから、自分ならどんな対象年齢やテーマで作るかを考えると、最初の商品の構成が見えてきます。

よくある質問

Q.絵を描けなくてもAIで塗り絵を作れますか?

A.作れます。構成案、白黒の線画、カラー版、PDFへの書き出しまでをAIに指示して進められます。人が担当するのは、参考にする商品を選ぶことと、できあがった画像の形や線の崩れを目で確認することです。

Q.参考にした商品の絵柄を真似してもいいですか?

A.参考にするのは線の太さや余白の取り方といった塗りやすさの目安までにして、絵柄や場面はオリジナルで作ってください。あわせて、使う画像生成ツールの利用規約で、生成した画像を販売に使えるかを確認しておきましょう。

Q.購入者にはどんな形で商品が届きますか?

A.Payhipの公式ヘルプによると、購入者は決済後にダウンロードページへ進み、領収メールにもダウンロードリンクが届きます。紙の本は発送しないことを商品説明に明記しておくと、誤解を防げます。

Q.作った塗り絵は販売以外にも使えますか?

A.使えます。教室で配るオリジナル教材や、お店の来店特典、ノベルティとして配布する使い方もあります。紹介動画はSNSでの告知にも流用できます。

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